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No.1番外編_Akira Birthday01(CPあきつく)

いつもお越し頂きありがとうございます。あきらのお誕生日に合わせたNo.1番外編です。CPはあきつくです。時系列は、本編のラスト手前ぐらいです。本編を読んでない方や読んだけど忘れたー!って方向けに、大雑把なあらすじです。〈あらすじ〉美作の子会社に就職したつくし。司と別れて元気をなくしているところに、あきらが出向で上司として着任。一緒にいるうちに、つくしの方は自然に彼を好きになりますが、あきらの方は親友の好...

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25_明鏡の呪文

〈明鏡:くもりのないよく映る鏡〉あたしはこの逃避行で気が付いたことがあった。司との時間は、あたしにとって魔法をかけられた夢の時間だった。彼は魔法使いのようになんでも先回りしてあたしの必要なものを整えてくれた。だけど、一番欲しかった彼自身をあたしに捧げてくれようとして、ぱちんと魔法が解けてしまった。総さんは、魔法を使わない。総さんとの時間は生活だ。あたしと共に生きてくれている。あたしは少しづつ、この...

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24_密語の呪文

〈密語:ひそかに話すこと/秘密の言葉〉総さんとあたしの関係は不思議だ。あたしは毎日奥さんのように総さんの世話を焼き、総さんに抱かれる。周りは夫婦だと信じていて、最初はドギマギしたものの、最近のあたしはそれが嬉しい。だってそれは、ずっとあたしが欲しかったものだから。ーーそこにあるのは、あたしが夢見ていた理想のふたりだ。逃避行生活もまもなく6ヶ月になる。逃避行と言いながら、総さんは隠れる気なんてちっと...

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23_無限花序の呪文

〈無限花序:花が下のほうから咲きはじめて上に及ぶこと〉ーーおかしい。気持ちが溢(あふ)れだし、つくしに好きだと伝えた夜。俺達ははじまりのキスをした。手を頬に添えると、つくしが大きな瞳をゆっくりと閉じた。微かに震えるまつげに、俺は胸に沸き起こる喜びを噛みしめながら、そっと彼女と唇を合わせた。柔らかな唇は甘く、貪りたくなる気持ちを抑え、軽く食む。それからちゅっとリップ音をさせてから、名残惜しみながら唇...

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22_阿吽の呪文

〈阿吽:はじまりとおわりを表す言葉〉気がつけば、つくしは司とのことを乗り越えていた。やっぱりこいつはすごい。胸に称賛と安堵が広がる。「こっち来てから、司と会ったんだ。」突然の思いがけない告白に仰天した。「ずっと前に司から言われてたの。もしお前が辛くなったら、美作さんか類か総さんか…誰かのところに駆け込めって。そしたら、その時にはそれはお前の意思だと判断するって。あの人…怖い人だから、あたしに何かする...

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21_告白の呪文

〈告白:心の中に秘めていたことを打ち明けること〉あたしは人質だった。司を言いなりにするための。結婚はしたものの、司は諦めてなかった。屈服してもなかった。閨閥結婚に対抗してる最中だった。当時のあたしは司にとって原動力にもなる代わりに、アキレス腱だったんだよ。あたし、そんなこと、これっぽっちも考えてもなかった。あたしは気付けなかった…司は気が付いてたと思う。彼女があたしを連れてきた時点で。司にとっては...

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20_述懐の呪文

〈述懐:考えている事や思い出を述べること〉「総さん、パンダのしっぽって何色か知ってる?」なんだ?突然何を言い出したのかと読んでいた本から目を離し、隣に座るつくしの方を見ると、正面を向いたまま、泣き出しそうに困ったような微妙な顔をしていた。「あたし、ずっと黒だと思ってたの。だけどほんとは白なんだって。実際に見える物でも、誤認するんだもん。目に見えないものなら、そりゃあ間違えちゃうよね。」つくしの視線...

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19_謀略の呪文

〈謀略:人をおとしいれるためのはかりごと〉久しぶりに見る司は、少し痩せて顔色が悪かった。突然現れた自分の妻とあたしを見ると、驚いたように目を見開き、とっさにあたしを庇うように自分の背に隠し、彼女を烈火のごとく怒鳴りつけた。あたしでも恐ろしくなるような剣幕だった。それを見て、彼女がまた意地悪く毒の含んだ瞳(め)を細めて嗤う。「あなたの大好きな人を連れてきて差し上げたのですから、感謝して欲しいぐらいで...

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18_回顧の呪文

〈回顧:過ぎ去った出来事をあれこれ思いかえすこと〉身を起こすと、目の前には日本人形かと見紛うような透き通るような肌をした、落ち着いた黄緑の地に辻ヶ花が見事な訪問着姿の女性が座っていた。はっと目を奪われる程に美しい女性だった。全ての情報を遮断していたあたしには初見だった。だけどすぐに誰かは分かった。目の前の彼女があたしを値踏みするようにチラリと視線を走らせ、手を口元に寄せる。まるで嘲笑を隠すかのよう...

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17_解毒の呪文

〈解毒:体内に入った毒の作用を除くこと〉総さんとの生活は穏やかにゆるゆると過ぎて行く。あたしは新しい職場にも慣れ、司としたかったことをなぞるように総さんと過ごすことで、日に日に満たされ、癒やされた。そして身体に溜まった毒も少しづつ浄化されて行くようだった。総さんはあたしを大切にしてくれた。隠遁するとは言いながら、日中は西門の内向けの仕事や執筆の仕事をこなしていた。あたしは普段とは違う真面目な顔に、...

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