FC2ブログ

記事一覧

結婚_01

どうでも良かったわけじゃない。ヤケになったわけでもない。だけど、今の状況のままいるにはあたしの心は疲弊しすぎていたから。「俺と結婚しねぇ?」いつもみたいにお稽古の後、誘われるままに連れてこられた、彼らの行きつけのBAR。2人の時はいつもカウンターなのに。個室を指定した時に、珍しいな、とは思ったんだ。「は?」なに言ってんの?と笑い飛ばしてみると、西門さんは至ってクール。「お前、類のプロポーズ断ったんだろ...

続きを読む

結婚_02

「なんで?なんで俺はダメで総二郎なワケ?」西門さんと婚約したと伝えた途端に類の顔が強張る。「西門なんて、道明寺よりも苦労するのが目に見えてる。おまけに、牧野は総二郎のこと好きじゃないだろう。」好きな人かいるのに他の人と結婚するんだから、幸せになる気なんてない。苦労だって慣れてる。「西門さんだってあたしのこと好きじゃないから。ちょうどいいの。」「なんなの?それ。意味わかんない。牧野のこと好きな俺にし...

続きを読む

結婚_03

俺は牧野が好きだった。ダチの彼女に手を出すつもりなんかなかったから、その想いを表に出すことはなかったけれど。初めは面白え女。一緒に過ごす時間が増えるごとに、その逞しさに驚き、裏表のない性格や生真面目で不器用な性格が好ましく。打てば響くような軽い口喧嘩も新鮮で。惰性で行っていた学校も楽しくなった。楽しかったから、積極的に一緒にいたいと思うようになった。もちろんダチとして。そして、司との恋に懸命になる...

続きを読む

結婚_04

不思議だよ。総とこうしてると、愛されてる気になる。流石一期一会をスローガンに、毎夜女の子と過ごしてただけあるよね。ふんわりと儚く笑うつくし。ますます俺はお前を離せない。当たり前だ。俺はお前を愛してるんだから。そしてお前だけを愛してるんだから。心の中だけで許される台詞。もちろん口にはしない。俺はいかにも手馴れた風に笑って流すだけ。「なぁ、つくし。なんでお前、司とヤンなかったの?」機会はあったはずで。...

続きを読む

結婚_05

続きを読む

プロフィール

0004

Author:0004
はじめまして。
お立ち寄り頂きありがとうございます。