FC2ブログ

記事一覧

あなたがいれば_01

「あーあ、道明寺に会いたいなー。」誰もいないはずだったのに。だからつぶやいた独り言だったのに・・・背後からくすって笑う声がした。「そういうの、司に言えばいいじゃん」 「花沢類!!!」振り返れば何故か類がそこにいて、口元に拳を当てて、笑いをこらえるようにあたしを見てる。あまりの恥ずかしさに羞恥に染まる。「車から牧野が見えたから、追いかけてきたんだ。」そう言ってまたくすりと笑う。「やっぱり、俺ってピン...

続きを読む

あなたがいれば_02

あ、そうだ、と今年渡せなかったValentineと誕生日のプレゼントを押入れから出して鞄に詰める。道明寺に最後に会ったのは、昨年末のあたしの誕生日だった。誕プレを何日も探したんだか見つかんねぇって突然現れた。聞こうと思ってジェット飛ばして来たって。確かにその少し前に、私の意向を尋ねる変な電話を寄越したから。もしかしたら、あの時からずっとあたしへのプレゼントのことを考えてくれてたのかもしれない。あたしはそれ...

続きを読む

あなたがいれば_03

「類!司に会いに行くって、突然どうしたんだよ!?」そう文句を言いながらも、二人ともほんとに空港に来てるんだから、すごい。そして類と同じくこの人達も身軽だ。手荷物一つない。「牧野がね、限界なんだって。だってさ、道端で司に会いたいって叫んでるんだよ?」ぶっ、くくっと笑う類の横で、恥ずかしくていたたまれない・・やめてよ、と意外にも口から出る声は小さくて、代わりに類の背中を叩くことで抗議する。「まじか!そ...

続きを読む

あなたがいれば_04

類が道明寺に連絡してくれていたらしく、マンションに着いてコンシェルジュに声を掛ければ、身分確認の後でプライベートエレベーターまで案内してくれる。聞きかじりだと、道明寺はまだ帰っていないようだった。まあ、夜とはいえ、まだ宵の口だ。仕事から戻ってなくても、当然か。ドキドキの乙女心は、水を掛けられたようにしゅう、と萎む。三人は何度か来たことがあるのか、勝手知ったるの様子だけど、あたしはえらく広くて豪奢な...

続きを読む

あなたがいれば_05

え?どういうこと?あたしは西門さんに庇われながら、完全にフリーズしてしまった。飛び出してきた女性は半裸だった。美作さんがちょっと待て、と腕を捕まえる。「なんだ、最近のメイドってのは、ずいぶんサービスが良いんだな、主人(あるじ)の友人の歓迎にストリップまですんのか?」あたしの頭の上を美作さんの声が通り過ぎていく。確かに彼女の服は乱れ、はだけてはいるものの、身につけてるのは、メイドの制服に見える。美作さ...

続きを読む

プロフィール

0004

Author:0004
はじめまして。
お立ち寄り頂きありがとうございます。