FC2ブログ

記事一覧

No.1_one

人妻が好きなのは、柔らかくて楽だから。あとは相手の全てを背負う必要がないから。俺との時間は、彼女にとって隙間の時間。俺も彼女のその時間だけを満たせばいい。「人の物を欲しがり、ただ1人を大切に出来ない男は、信用出来ないそうだ。ま、あまり煩いことは言いたくないが、今の時代、醜聞は困る。なにより双子を悲しませるようなことはするなよ?」親父のところに誰かから注進が入ったらしく。この歳で女のことで親父から説...

続きを読む

No.1_two

会社には来ないで!!と、司を説得した恩も、会社を紹介した恩も忘れて相変わらず生意気なことを言う牧野。「西門さん、美作さん、久しぶりだね!」約束の店に現れた牧野は、数ヶ月会わないうちに大人びた雰囲気になっていた。「なんだ、随分女っぽくなってるじゃん、とうとう勤労処女卒業したのか?」とすかさず総二郎が揶揄うと、また馬鹿にして、と憮然な顔で総二郎を睨みつける。「久しぶりだな、元気だったか?」「ってか、司...

続きを読む

No.1_three

はじめ、俺たちは信じなかった。いや、違う。信じられなかったのは総二郎と俺。あれだけ牧野一筋の男が、他の女と関係を持ち。あまつさえ、妊娠させただなんて。あり得ない。マスコミがねつ造した、根も葉もないでまかせだと思った。類だけは、難しい顔で俺達を見て、牧野をニューヨークに連れて行く、と静かに告げた。司に、今から行くから待ってろと電話で告げる類の声は冷ややかで。牧野は何が何だか…といった様子で呆然と俺た...

続きを読む

No.1_four

仕事中に突然の類からの電話。どうしたの?と普通のフリして出てみたけど、「記事、見たんでしょ。」と瞬時に見破られて。 「すぐに会社に迎えに行くから。休暇申請して、ニューヨーク行く準備して。」頭の中で昨夜見た週刊誌の内容がぐるぐるして仕事どころじゃなかったから、素直に言われたことに従った。空港に着いたら、忙しいはずの2人までいて。わざわざ来てくれたことに充分なお礼を言えないまま、私はF3と共に機上の人とな...

続きを読む

No.1_five

牧野は司の部屋から出てくるなり、外にいるね、と荷物を手に出て行こうとする。涙を溜め、強張った顔に、牧野が出した結論がありありと見えて。3人で視線を合わせ、今は一人にしてやろう、と黙って背中を見送った。司がいる部屋をノックして開けると、闇のような静寂が広がっていた。入っていいか、と聞けば項垂れたままで返事がない。NOがないのを返事だと判断して中に入る。「しかし一回で当てるなんて、お前の息子、マグナムだ...

続きを読む

プロフィール

0004

Author:0004
はじめまして。
お立ち寄り頂きありがとうございます。